こんにちは。毎度毎度の、つぶあん@文系です。
管理人さまが白文についてのスレッドを立てられたので、物理と少し違ったことを書く失礼は、ある程度許していただけるかと思います。
『抗不安薬の選び方と用い方』渡辺昌祐著・金原出版
P54・5-TH受容体より
「その刺激によりK⁺channelを開き、細胞内よりK⁺の流出を促し、又、アデニレートシクラーゼ活性を抑制することにより、セカンドメッセンジャーとしてのcAMPの生成を抑え、神経細胞を過分極に導き、興奮を鎮静化する方向に働くと考えられている。」
5-TH系の受容体に働きかける抗不安薬についての記述です。
この抗不安薬は副作用が少なく、効き目がマイルドという特徴があるのだそうです。
で、私はK⁺、つまりカリウムイオンについて注目したわけなのです。
脳神経細胞は、情報が入るとナトリウムイオンが細胞内に入ってきて信号が伝わるのだそうです(活動電位)。
逆に情報が入ってこないと、脳神経細胞内からカリウムイオンが出て行くのだとか。
5-TH系レセプターに働きかける抗不安薬と同じ作用なのです。
そこから私は仏教の「少欲知足」に思いを巡らせました。
いかに少ない欲で満足するかという少欲知足(欲そのものは否定していない)。
少し話を飛ばすと、発達障害児に目隠しをすると落ち着くという話があります。
馬車馬の目隠しや、野鳥保護時の目隠しも、またそうでしょう。
間接照明でリラックスするのも、視覚の情報が減るためではないでしょうか。
つまり、カリウムイオンが脳神経細胞内から流出しているため、5-TH系レセプターに働きかける抗不安薬と同じ効果を得ているのではないかと私は考えたわけです。
つまり、いかにして情報(五感)から離れるかが精神的な落ち着きと結び付くのではないか、と。
さらに少し話が飛びます。
睡眠時、私たちは人の話し声にも気付きませんし、地震の揺れもすぐには気付きません。
つまり、睡眠は情報(五感)を鈍化させる働きをしているのではないか。
つまり、寝なければいけないのは、この研ぎ澄まされた感覚を鈍化させるためではないのか。
前提が整ったので、ここからが本題です。
一般に動物は無欲な存在として語られます。
動物は狩りをするにしても逃げるにしても脂肪を抱えていては不利になってしまいます。
そのため動物は必要最小限の「食」で生きています。
しかし、ペットや家畜といった人間の生活圏で暮らす動物は太ることがあります。
それは人間の保護によって必要充分な睡眠を得ることが出来るからではないのかと、私は考えたのですね。
逆説的に考えると、野生の動物は睡眠を第一の欲としているので、必要以上に「食」を求めないのではないか。というわけです。
つまり、欲には「まず睡眠を確保する」→「必要以上の食を求める」という順路があるのではないかと、私は考えたわけです。
考えてみれば、紛争地で暮らす人々が欲しているのは確かに食ではありますが、それ以上に「ぐっすり眠ること」も重要です。
徹夜明けの妙なテンションが判断のあやまちを生んだり、内臓のダメージから食欲が低下することを考えれば(若かったぁ)、睡眠がいかに大切なのかは自明の理だと思います。
つまり(つまりが多いなぁ)、欲の中心は睡眠にあるというのが私の考えなのです。
眠ることで脳神経細胞内からカリウムイオンを放出させ、それによって不安から解放される。
それが「過度な興奮状態」から自己を守る一番簡単な方法なのでは、と。
以上、私なりの少欲知足でした。
こんな話、誰も相手してくれないのですけどね。
でも、なんだかじっとしていられなくなったので書かせていただきました。
相変わらずの乱文は、どうかご容赦のほどを。
そして、迷惑でしたら消してください。